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リボ払いとは、どれだけクレジットカードを利用しても、毎月一定の金額の支払いが可能というシステムです。

表面的には、月々の負担が非常に楽になり、とても良いシステムのように思えますが、使い方によってはとんでもない手数料を支払って、大損している人が多くいます。

リボ払いは月々の返済額が安い分、返済できている額もわずかで、ほとんどが利息として取られてしまい、なかなか元金が減らないのです。

リボ払いの支払方法

月々の支払額(※1)+手数料

を毎月支払っていく支払方法です。

※1:月々の支払額は一定で、すべて元金の支払いにあてられます。元金はリボ払いで買い物した分の利用残高のことを指します。

リボ払いは、借金をしているという感覚はありませんが、カード会社に債務が残ってしまい、結局お金を借りて買っていることになるので、消費者金融で借りるのと変わりありません。

月々の支払額はどうやって決まる?

月々の支払額(元金にあてられる金額)は、カード会社が設定している最低額より多ければ、好きなように設定できます。

あるカード会社の定額コース(最低額は5,000円、実質年率は15%)の場合、5,000円以上なら、1,000円単位で好きなように設定できます。

例えば、月々の支払額を7,000円とした場合には、毎月7,000円+手数料を支払っていくことになります。

手数料の計算方法

リボ払いを利用すると、手数料が発生しますが、これはローンにおける利息と同じようなものです。。

先に商品を手に入れ、あとから分割で支払っていく点もローンと同様です。

リボ払いで毎月支払う手数料は、次の式で計算されます。

利用残高×実質年率(15%~18%)÷365日×30日(※2)

※2:30日ごとに支払う場合を想定 もし支払いの間隔が25日なら、利用残高×実質年率÷365日×25日となります。

月々の負担は少ないが トータルでは大損

例えば、20万円の買い物をして、月々の支払額が5,000円、実質年率が15%の場合、40ヶ月目で支払いが完了します。

そうすると結果的に、総額5万914円もの手数料を支払うことになります。

なぜ手数料が高額か

リボ払いが月々の支払額を低く抑える性質をもつために手数料(総額)が大きくなってしまいます。

手数料は利用残高に対して発生します。

月々の支払額を低く抑えていたら、利用残高はいっこうに減っていきません。

残高が減らなければ、そのぶん支払回数もかさんでいった結果、手数料もかさみ、総額が大きくなってしまうのです。

リボ払いキャンペーン等に乗っても、トータルで得することはない

利用者から金利がもらえ、その分会社は儲かるので、クレジットカード会社はしきりにリボ払いの利用を薦めてきます。

ショッピングで利用できるポイントが何千ポイントももらえるというような、一見とてもお得なキャンペーンをよくやっていますが、3ヶ月以上リボ払いを利用するなどの条件が提示されています。

要するに、クレジットカード会社は、利用者にプレゼントするポイント以上の収益が見込まれており、利用者はもらったポイント以上の金額を知らず知らずのうちに支払ってしまうことになるのです。

これらのことから、リボ払いを利用して結果得をしたということはほとんどないとうことがわかります。

リボ払いの罠に嵌らないためには、リボ払い専用のクレジットカードというものも存在するので、そうしたクレジットカードは持たないこと、クレジットカードの初期設定が「全てリボ払い」となっていないかどうかチェックしておくこと、ポイントキャンペーンなどにつられて、安易にリボ払いをしないことが大事です。