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利息制限法や出資法などの法律は一切無視で高い利息での貸付をおこなうヤミ金融ですが、単純にこの利息だけでお金を儲けているわけではありません。

ヤミ金が貸す金額は比較的少額であることが多く、金利が高いといえど元金に数万円の利息が上乗せされて返ってくるだけですし、そもそも返済できない人も多いはずで、それほど儲からないのではないかと思う方もいることと思います。

ヤミ金の儲けの仕組みはどのようなものなのでしょうか?

違法な金利と返済期間の短さ

法定外の高額な金利(10日で3割や10日で5割)という業者が多く、出資法で定められた上限金利が年率20%までということを考えると、どれだけひどい金利か容易に想像がつくでしょう。

返済期間は10日と短めで、元金が残っている場合、ヤミ金業者はその都度利息分のお金を手にすることができます。

利息を先に引かれることが多い

5万円のお金を10日で5割の金利で借りた場合、利息は25000円になりますが、たいてい、利息は借りる時点で引かれてしまうようです。

つまり、50000円を借りても利息分を引かれた25000円のみが受取額で、返済日が来ればまた25000円の利息が発生することになります。

元金を返済させず、ジャンプさせる

ジャンプとは、元金に利息を上乗せした金額を返済できない場合に、利息分だけを返済して元金は次の返済日に持ち越すことです。

仮に、元金10万円、利息が10日で1割、1ヶ月で3万円になるとすると、本来、1ヶ月後の支払い総額は13万円ですが、支払いが難しい場合、利息の3万円を支払うだけで見逃してもらいます。

もちろん、翌月の返済日がくれば、また13万円払わなくては完済出来ません。

これが続くと、元金はいつまでたっても減らず、4ヶ月後には、借りた元金以上のお金を支払っていることになり、その上、元金は全く返済されていないという形になってしまいます。

しつこい勧誘や押し貸しをする

ヤミ金からの借金を完済後も、しつこい電話の勧誘や、ダイレクトメールなどが届いたりするでしょう。

一度ヤミ金を利用してしまった方は、お金に困ると再び同じ業者から借りてしまうことが多いようです。

また、頼んでもいないのに勝手に口座にお金を振り込む「押し貸し」をしてくるヤミ金業者もいます。

別のヤミ金業者を紹介する

返済が困難になると、さらにほかのヤミ金を紹介されますが、そこも実は同一の業者であったり、紹介料をもらっていたりすることが多いのです。

以上のような仕組みで、ヤミ金業者は儲けを出しています。ただ単に金利が高いだけというわけではないのです。

返せれば大丈夫と安易に考えてヤミ金からお金を借りてしまうことは非常に危険です。