「債権が譲渡されたので、これからは弊社へ返済するようにしてください」
このような状態になった場合、債権回収・債権買取金融という債権譲渡を装った悪徳なヤミ金の可能性が高いです。
債権買取金融とは？
多重債務者やヤミ金を利用している人のリストを入手し、「あなたの債権を買い取りましたので、今後の支払いはこちらの口座にお支払いください。」なとど言って、元々の債権を債権者に無許可で回収する、また、他の債権を譲渡されたフリをして返済金を振り込ませるヤミ金業者です。
実際には権利がないのにも関わらず、請求をおこなうため、架空請求詐欺の一種といえます。
債権買取金融の手口
多重債務者やヤミ金を利用している人の個人情報を名簿屋から買取り、電話やメール、はがきなどで債権が譲渡されたこと、または合併した旨と、新しい振込口座を通知します。
合併先の会社名は大手の会社の名前を無断で利用したりと巧妙な手口を使ってお金を回収しますが、もちろん、実際にはそのような事実はないので、振り込んでも返済したことにはなりません。
最近では金融業界も合併や買収が多いため、騙される人は債権ごと買い取られるというのも不思議に思わないようです。
基本的には、本人に何の連絡もなく契約の内容が他社に勝手に移動することはなく、このような手口をつかってくる業者は、債権買取金融と思って間違いないでしょう。
さらに、支払いを拒否した場合には「裁判を起こす」「給料や不動産の差押えをして強制執行する」「勤務先に集金に行く」などといった脅しのような文句を使ってきます。
