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数百人から数千人に対して貸し付けをする事があるヤミ金業者ですが、そこには、金主と呼ばれる大元が存在していて、それが資金調達源となっています。

金主とは?

主とは、もともと江戸時代におこなわれていた歌舞伎興業の資本金を出資していた人の呼び方に由来しているとされていて、当時は「金方(きんかた)」や「銀主(ぎんしゅ)」と呼ばれていました。

また、京都や大阪では「仕打(しうち)」とも呼んでいたそうで、興業に大きく干渉する事が多く劇場経営者である座元に次ぐ権力者とされていたそうです。

金主と呼ばれる人達は、ヤミ金業者に対して資金を提供していて、その多くは資産家や投資家が多いとされています。

ただ、裏社会のネットワークの力での隠蔽や大規模な組織が関与しているなど、様々な要因が考えられ、資金提供をしているのが誰なのかを特定する事は極めて難しようです。

金主も取り立てをおこなう

ヤミ金業者に資金の提供をしている金主ですが、もちろんタダで貸しているわけではなく、稼いだ利益の何割かを資金提供の利息として受け取っているようで、債務者に逃げられたり踏み倒された分の赤字はヤミ金業者の責任者自らが補填することもあるそうです。

そのため、肩代わりするお金が多額の場合は消費者金融で借入れをおこなったり、他のヤミ金業者から借入れをすることもあるらしく、ヤミ金業者といえど債務者になる可能性も十分にあるそうです。

また、金主の取り立てもヤミ金同様、悪質になっている事が多く、債務整理や自己破産、夜逃げをおこなうヤミ金業者も存在するようです。

このように、ヤミ金業者自身さえも債務者になる事があるほど危険な貸金業者がヤミ金融業界です。

そのため、私達がヤミ金業者から一度借入れをしてしまうと、元金以上の取り立てをおこなうまで想像もつかない様な嫌がらせを受ける可能性は十分に考えられます。

ヤミ金の金主の多くはヤクザや暴力団

ヤミ金を経営していくためには不特定多数の人に対してお金を貸し付けることになるので、ある程度の資金力が必要になってきます。

しかしここ最近では、どこにでもいそうな普通の人がヤミ金を経営している場合も少なくないようですが、その資金調達は自己資金や借入をしているというわけではなく、バックには金主や暴力団の存在があります

またヤミ金業者は一般の人から違法な方法で取立てをしたお金の一部を資金提供してくれた金主などに上納していますが、上からは一定のノルマを課されているので、必然的にヤミ金の取立ては激しさを増すことになります。

ヤミ金問題を解決するための一番の方法は上の地位にある金主や暴力団を押さえることですが、姿を公に現すことはないので、解決はたやすくありません。

そのため警察に相談しても犯罪を犯しているかどうかを確定することが難しいケースが多く、警察が動けないパターンが多いために簡単に逮捕することはできないということをヤミ金自身も理解しているので、どんどん行動がエスカレートしていきます。